懸念材料の膨らみ

正直、レジ・ロジ系REITはCash Flowは堅いので、投資口の価格の大幅下落は不自然、ということは前から言ってきましたが、今でも不変です。それは。しかし足許気になります。本日の株価と投資口価格の上昇。

 

「何故、下げた要因が払しょくされていないのに株価、そしてREITの投資口価格が上昇するか」

 

正直これには当方もわからない、と言うのが正直なところです。確かに先週の下げが厳しかったので、それが自律回復している、というのが言えるでしょうけど(売られ過ぎの解消)。

 

しかし、売られ過ぎとなった背景の本質的な要件、Covid19による消費活動の停止、は引き続き不変であり、寧ろ米欧では悪化の一途をたどっています。

 

本日時点で米国ではFedが制限なく買う?という趣旨の声明を出しています。そしてダウの始まりは値を上げて動いています(が、直近で見たら下げに転じてる。。。)。

https://www.cnbc.com/2020/03/23/fed-announces-a-slew-of-new-programs-to-help-markets-including-open-ended-asset-purchases.html

 

 

日本ではこの週末、花見やK1のイベント等がありました。また、色々情報収集すると、各ショップの人も戻っているようです。これは一般的には吉と言うべきなのでしょうが、今回に限って言うと正直未だ何とも言えないというのが個人的な意見です。

 

また会社も朝電車が先週、先々週と比較すると随分と人が多くなっています。一時的な警戒が溶けている、ということもあるでしょうし、これは多分3月末も近付いていると言う事もあると思います。

 

良いように見える、しかし、実際米国における現地の声をツイッターで見る限りにおいて、全く改善の兆しが見えない。また、これに加えてコロナが収まった後、経済のリセッションがどの程度になるか未だ全然「深さ」が見えない。

 

カップリング、と言う言葉が、リーマン前、即ち、ベアスタがダメになって、米国の状況が不穏になってきた際、それは米国の事情で有り、本邦においては影響は限定的であろう、と言う話がでていました。今回もデカップリングですませられるのか、というと正直疑問です。

 

リーマンは、米国発。

 

今回は中国初、と言う事でしたが、この調子だと、中国から欧米に言って、でもメガトン級のさく裂はやっぱり米国だった、ということにならないか、と言う点で非常に危惧しています。

 

はっきり言って、金融政策では限度がある。それは判っているのにもかかわらず、今打ち出せている手立ては金融政策のみでそれ以外の財政政策や多国間の協調は目に見えた方針が出ていない。ン億ドル、ン兆円の追加予算案が、という報道はされど、です。

 

これは、多分にそもそもの問題の根源(コロナ)への対応が未だはっきりと見えていない、というか底なし状態にあるからでしょう。

 

タチが悪いのは前回のリーマン時と比較して米国内における政治的な対立が強すぎるので、共和党民主党ともに妥協の落とし所が見えないところ、そして米中の対立がこの期に及んでも継続している点です。この様子だと、未だ底が見えない。

 

 

・・・と色々考え悩み、一旦私はポジションを全て処分しました。ナンピンした部分はそこそこ利益が出ましたが、その前に買った分については「早すぎ」て結構ロス。トータルで1割強のロス。「株名人」です。。。

 

恐らく未だ下げると個人的には考えています。例えば、リーマン時には、アドレジはその最高値(62万円)から60%オフの24万円迄下落しています。この間、約1年半かけて調整しましたが、今回は短期間でこの調整が起こりうると考えると、前回の当方のブログ予想よりもさらに厳しいボトムが想定されるとすると、17~18万円程度と言うのも十分にありうる、ということになります。勿論この水準まで下がらない場合も十分に考えられますし。

 

ただ、リーマン並、越えという「ある種根拠はあやふやな話」でも皆が保守的にあると自己実現する可能性は消えないので、対応としては以下の通り。

 

①あくまで余剰Cashでの投資(5年以上寝かす心持)

②資金の投入は少しづつで良いか

③基本的にCash Flowが安定しているアセットタイプのREIT或いはコーポレートのEquity

 

ということで。ちょっと先週とトーンが変わってきた感があります。。。